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業種別に考える、Webサイト多言語化の準備と確認
投稿日:
2026年08月20日
更新日:
2026年09月15日

業種別に考える、Webサイト多言語化の準備と確認

最終更新日時
2026年09月15日
publishedAt
2026年08月21日
ogImage
author
遠山
description
観光、製造、IR、採用、自治体、ECで必要な案内と確認体制を説明します。業種名だけで確認の要否を決めず、内容と更新条件に合わせて準備します。
作成日時
2026年08月21日
category
業種別
status
公開
テキスト
slug
industry-localization-guide
タグ
Webサイトの多言語化で必要な準備は、業種だけでなく、掲載する内容と更新のしかたによって変わります。専門用語の難しさ、誤訳した場合の影響、公開期限、確認する担当者を整理し、自社のページに合う手順を決めます。

最初に、更新と確認の条件を整理する

ページごとに、何が更新されるか、どれくらいの時間で公開する必要があるか、誰が内容を確認できるかを書き出します。用語集で名称をそろえる作業と、文章の意味や条件を確認する作業は分けて考えます。
更新が多いから確認はできない、用語集があれば品質の問題は解決する、と一律には決められません。定型文の準備、変更箇所の確認、自動検査、担当者の分担などを組み合わせます。全体の流れはWebサイト多言語化の進め方で説明しています。

観光・宿泊は、予約と当日の案内まで確認する

施設の紹介に加え、料金、利用条件、予約、交通、休業や運休の案内を確認します。外部の予約サービスを使っている場合は、そのサービスで対応している言語と、予約後の通知を先に確認してください。別のサイトに移る画面や埋め込み部分まで、自動で翻訳できるとは限りません。
対象言語は、実際の利用者、予約、問い合わせの状況から選びます。全国の訪問者数だけで、自施設の言語を決めないようにします。言語の選定は対応言語の決め方を参考にしてください。
急な休業や交通変更は、平時に定型文と連絡手順を用意します。自動翻訳を使う場合も、場所、日時、取るべき行動が正確かを確認する役割と、訂正の方法を決めます。緊急だから確認をすべて省く、という運用にしないようにします。

製造業は、型番・仕様・資料の対応をそろえる

型番、規格名、材質名、数値、単位を確認します。正式な外国語の名称がある場合は、その表記を使います。単位を換算する場合は、換算方法と丸め方を決め、製品の条件が変わらないようにします。
仕様表は、セル内の文字量や脚注の対応も確認します。PDFのカタログは、Web本文とは別に翻訳・差し替えを計画します。言語別PDFを用意する、主要な内容をHTMLでも案内するなど、必要な情報と更新量に合わせて選びます。PDFにもHTTPヘッダーで言語版の関係を指定する方法があります。hreflangの設定方法を参照してください。
現地法人に確認を依頼する場合は、製品の事実、用語、自然な言い回しのうち何を見てほしいかと期限を伝えます。

IR・企業情報は、数値と開示条件を担当部門と確認する

対象資料、公開の時期、確認者をIRや法務などの担当部門と決めます。財務の科目、期間、単位、注記、将来の見通しに関する条件を、原文と照合します。定型部分も、当期の数値や制度変更が反映されているかを見ます。
数値を翻訳対象から除外する方法を使う場合も、周囲の単位や説明との対応は確認が必要です。除外設定だけで内容の正確さを保証できるわけではありません。免責や制度上の表示は、翻訳の判断と分けて担当部門が確認します。

採用は、募集条件と応募後の連絡を確認する

勤務地、給与、勤務時間、応募資格、選考の流れは、採用担当者が内容を確認します。社員インタビューや職場紹介は、意味を保ちながら読み手に自然に伝わる表現に整えます。
応募フォーム、入力エラー、確認画面、結果や面接日程の通知も対象です。在留資格や支援の有無に関する案内は、実際に提供できる内容を原文から明確にし、必要な担当者へ確認を依頼します。サイトの表示言語が増えたことと、その言語で選考に対応できることを混同しないようにします。

自治体・公共の案内は、制度と行動が伝わるかを見る

制度名、窓口名、施設名は、公式な表記と対応をそろえます。住民が窓口で問い合わせるときに使えるよう、必要に応じて日本語の名称も確認できる形を検討します。
外国語への翻訳に加えて、短く平易な表現で伝える「やさしい日本語」も選択肢です。対象の住民に、申請や相談の方法が伝わるかを確認します。
災害や緊急情報は、平時に多言語の定型案内、確認担当、公開・訂正の手順を準備します。対象地域、時刻、避難先、必要な行動など、重要な部分の確認を組み込みます。

ECは、商品説明から購入後までを一続きで見る

商品名、サイズ、素材、在庫、送料、配送先、税や手数料、返品条件、決済、通知を確認します。商品数が多い場合も、売れ筋以外なら確認不要とは決められません。安全に関わる条件や購入判断に必要な情報を優先して点検します。
詳しくはECサイトの多言語化で説明しています。

共通する確認は、画像・操作・更新の反映です

どの業種でも、入口のページから問い合わせや申請の完了までを試します。画像内の文字や添付資料は、本文とは別の方法で翻訳する場合があります。原文の変更を誰が知らせ、いつ反映するかも決めます。
検索向けの設定はSEO実装ガイド、実際の導入例は導入事例で確認できます。自社サイトについて検討する場合は、対象ページと更新の流れをもとに導入・運用支援へご相談ください。