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投稿日:
2026年01月24日
更新日:
2026年09月15日

Webサイト多言語化の進め方:対象・導入方法・運用を決める

最終更新日時
2026年09月15日
publishedAt
ogImage
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対象ページ・URL・翻訳の確認担当・運用費用を決めるためのガイドです。導入前に準備する情報と、公開後の更新で確認することを説明します。
作成日時
2026年01月24日
category
実装・運用
status
公開
テキスト
slug
website-localization-guide
タグ
Webサイトを多言語化するときは、誰に何を伝えたいかを決め、翻訳するページと公開後の担当者を確認することから始めます。翻訳の品質に加えて、検索からページを見つけられること、申し込みまで操作できること、更新を続けられることも必要です。
このガイドは、多言語化を検討しているWeb担当者向けです。対象の選び方、URLと配信方法、公開前の確認、予算の順に説明します。実装を担当する方は、多言語SEOの確認手順もあわせてご覧ください。
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読んでほしい相手と、利用目的を決める

海外の取引先に製品を紹介するサイトと、訪日客に予約してもらうサイトでは、必要な情報が異なります。最初に、対象の国・地域や言語と、閲覧後に取ってほしい行動を決めます。
予約が目的なら、施設紹介だけでなく、予約フォーム、料金、キャンセル条件まで確認します。製品の問い合わせを増やしたいなら、仕様、対応地域、問い合わせ先なども翻訳の候補です。外部サービスに移動する場合は、リンク先が対応している言語も調べます。
対応言語は、現在のアクセスや問い合わせ、事業として対応できる地域、現地のサポート体制をもとに選びます。アクセス元の国と、閲覧者が使う言語が一致するとは限りません。英語から始めるかどうかも、自社の利用者に合わせて判断してください。
対象が決まったら、ページの一覧を作ります。URL、内容、更新頻度、確認担当者、公開前の承認が必要かを記録しておくと、その後の作業を見積もりやすくなります。

言語ごとのURLは、管理できる方法を選ぶ

検索からの流入も目指す場合は、言語ごとにアクセスできるURLを用意します。Googleも言語版ごとに別のURLを使うことを推奨しています。URLを分けたうえで、本文やページ間の対応関係を検索エンジンが読み取れるようにします。Googleの多言語サイト管理ガイド
代表的な構成は、国別ドメイン、サブドメイン、サブディレクトリです。検索評価の優劣を決めつけず、現在のCMS(ページを管理するシステム)や必要な設定、公開後に管理する担当者を確認して選びます。
特徴
サブディレクトリ
サブドメイン
ccTLD
SEO評価の継承
高(ドメインパワーを共有)
中〜低(別サイト扱いされる可能性)
なし(ゼロからの構築)
地域ターゲティング
弱(GSC設定やhreflang必須)
中
最強(ドメイン自体がシグナル)
導入コスト
低
中
高(ドメイン取得・維持費)
技術的管理
易(単一CMSで管理可能)
難易度中(DNS設定必要)
難(法的手続き含む)
ユーザー信頼度
中
中
高(現地ドメインへの信頼)
推奨ターゲット
多くの企業、リソース集中型
事業部独立型、大規模EC
特定国集中型、大予算
国別ドメインは国を示す手がかりになりますが、言語そのものを表すわけではありません。たとえば、ある国のサイトで複数の言語を提供する場合もあります。
サブディレクトリを選んでも、使っているCMSが多言語URLに対応していなければ追加の開発や経路設定が必要です。サブドメインも、DNSを追加するだけで必ず公開できるわけではありません。翻訳サービスや制作会社に、対象サイトで必要になる作業を確認しましょう。
既存の外国語サイトがある場合は、そのURLと訳文も確認します。URLを変えるときは、旧ページと新ページの対応、転送設定、サイト内リンクの更新を準備します。移行後の検索評価の変化や回復時期を一律には保証できません。
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翻訳された内容を、利用者と検索エンジンの両方で確認する

ブラウザーで翻訳が表示されていても、検索エンジンが同じ内容を取得できるとは限りません。言語ボタンを押したときだけ表示される文章や、ログイン後にしか取得できない情報は、閲覧時の確認と検索向けの確認を分けます。
GoogleはJavaScriptを実行できます。そのため、ブラウザー側で描画する方式を一律に検索対象外とはいえません。一方、サーバーで翻訳済みのHTMLを生成したり、あらかじめ静的なページを作ったりする方式は、内容を取得しやすくする選択肢です。どの方式でも、実際のHTMLと検索エンジンが取得した内容を確認します。GoogleのJavaScript SEOガイド
既存サイトをすべて作り直す必要があるとは限りません。現在のCMS、翻訳するページ、ログインの有無、検索からの流入を目指すかを伝え、導入方法を検討してください。
公開前には、個別の製品ページや記事ページで次の点を確認します。
  • 言語ごとのURLから、該当する内容を直接読めるか
  • タイトル・説明文・本文の言語が合っているか
  • 言語を切り替えても、対応する同じ内容のページへ移動できるか
  • 検索に出すページと、出さないページを区別できているか
  • 予約・問い合わせなど、次の操作まで使えるか
設定の確認では、言語版の対応関係を伝えるhreflangと、優先するURLを示すcanonicalを混同しないことも必要です。具体的な設定例は多言語SEOの確認手順で説明しています。

訳語と確認担当者を、公開前に決めておく

製品名やサービス名は、公式な外国語名があればそれを使い、原表記を保つ場合はそのルールを決めます。名称を一律に訳すか訳さないかを決めるより、担当部門に確認した表記を用語集に登録する方が実務に合います。
文章の文体や数値・日付の表記は、翻訳ガイドラインにまとめます。過去の訳文がある場合は、再利用してよい範囲と、現在も有効な内容かを確認してください。
公開前の確認は、ページ名だけで分けず、誤訳した場合の影響で判断します。ニュースにも料金改定や重要な条件変更が含まれます。更新頻度が高いという理由だけで、確認を省く方針にはしません。自動で公開する範囲、人が確認する範囲、専門部門に確認を依頼する範囲を決めます。
用語集の作り方と修正の管理は、翻訳品質をそろえるためのガイドをご覧ください。

表示・操作は、言語と利用環境を変えて確かめる

翻訳すると文字の長さが変わるため、ボタン、表、メニューなどを実際の訳文で確認します。スマートフォンでは横幅が限られるので、読み切れない文字や押しにくいボタンがないかも確認します。文字入り画像、動画の字幕、リンク先の資料は、本文の翻訳とは別に準備が必要になる場合があります。
右から左へ書く言語では、文章の方向と画面の並びを確認します。画面全体を機械的に左右反転するのではなく、テキスト、操作、数値などの性質に合わせて調整します。W3Cの右書き言語の実装ガイド
通貨、日付、単位、住所や電話番号の書式も確認対象です。金額や条件の意味を変えず、対象地域の利用者が読み違えない表記を選びます。色や記号の印象は、国全体の固定的な特徴として決めつけず、用途に合うかを現地の担当者や利用者に確かめます。
中国本土からの利用を想定する場合は、実際の回線で表示速度と外部サービスの動作を確認します。中国本土のサーバーを使う場合のICP備案など、配信拠点に応じた手続きも導入前の確認事項です。事業内容ごとの要件は、現地の担当者や提供事業者に確認してください。Alibaba CloudのICP備案に関する案内
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初回の制作費と、更新を続ける費用を分けて見積もる

見積もりでは、最初に公開するまでの作業と、公開後に繰り返す作業を分けます。ページ数だけでなく、更新する量、確認が必要な文章、対応言語、使用する機能によって費用が変わります。
次の表は、制作会社や翻訳サービスへの確認項目として活用できます。相場や料金を保証する表ではありません。
項目
小規模サイト
中規模・ECサイト
大規模・エンタープライズ
備考
ホスティング/CDN
1万円〜3万円
3万円〜15万円
15万円〜
トラフィック量と地域数に依存
翻訳ツール/CMS
0.5万円〜1.5万円
1.5万円〜8万円
8万円〜
Weglot, WPML, Contentful等の費用
翻訳更新費
2万円〜8万円
8万円〜30万円
30万円〜
新規コンテンツ量と翻訳手法による
保守・セキュリティ
1万円〜5万円
5万円〜15万円
15万円〜
プラグイン更新、バックアップ、監視
翻訳サービスを変更する可能性がある場合は、用語集や確定済みの訳文を取り出せるか、利用を続ける権利があるかも契約時に確認します。保存されるデータや取り出せる形式は、サービスごとに異なります。
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公開後の担当と、見直すタイミングを決める

元のサイトを更新したとき、誰が翻訳版を確認するかを決めます。用語の変更、ページの追加、サイトのリニューアルなど、変更の内容に応じて確認する範囲も変えます。
効果を見るときは、言語別のアクセスに加えて、問い合わせや予約など、最初に決めた目的に沿った行動を確認します。数値が変わった場合は、広告、季節、商品構成などの影響も考えます。多言語化だけを原因として判断しないことが大切です。
着手前に、対象ページ、URLの構成、翻訳・確認の担当、公開までの手順、継続費用を一つの計画にまとめてください。未定の項目があれば、何を確認すれば決められるかまで書いておくと、相談や見積もりを進めやすくなります。
AIシュリーマンの導入・運用支援では、対象サイトを確認し、翻訳設定や公開前の確認など、必要な作業をご案内しています。