多言語サイトのテストでは、原文のサイトで確認済みの動作と、翻訳によって変わる部分を分けて考えます。自動翻訳を導入しても、言語の切り替え、訳文の意味、文字の収まり、フォームなどの確認は必要です。

部品の確認と、一連の操作の確認を組み合わせる
日付や数値の表示、URLの生成など、個別の処理は単体で確認します。複数の機能をつないだ確認では、言語を切り替えて製品を探し、問い合わせを送るなど、利用者の操作を一通り試します。
代表的なページだけでなく、メニュー、検索結果、入力エラー時の表示、確認画面、完了画面も対象にします。ログイン状態や条件によって表示が変わる箇所は、その違いも含めて確認してください。
言葉・操作・表示速度を別の観点で見る
訳文は、名称、数値、条件、否定の意味と、読みやすさを確認します。対象言語を使う人には、具体的な課題を依頼し、説明が伝わるか、必要な情報を探せるかを見てもらいます。
画面では、文字切れ、折り返し、画像、キーボード操作、読み上げを確認します。スマートフォンや利用者の多いブラウザーでも試してください。
表示速度は、初回表示と再表示、キャッシュの有無などの条件を分けて測定します。翻訳の処理だけでなく、元サイトの応答や画像の読み込みも影響します。計測した端末、地域、通信条件を記録します。
不具合は、再現してから原因を絞る
問題が見つかったら、URL、言語、端末、操作内容、期待した結果、実際の結果を記録します。原文でも起きるか、特定の言語だけか、特定のページ構成だけかを比較します。
次に、訳文、HTMLやCSS、リンク先、キャッシュなど、関連する範囲を調べます。「全言語で起きるから翻訳は無関係」とは決めつけられません。共通の翻訳処理や設定が影響している場合もあります。
原因に応じた修正を行い、同じ条件で再確認します。共通部品を変更した場合は、他の言語や代表的なページにも影響していないかを確認します。
自動化する確認と、人が見る確認を決める
リンクや設定値、定型的な操作は、自動テストを検討できます。一方、文脈に合う表現や説明の不足は、内容を理解した担当者の確認が必要になる場合があります。
AIシュリーマンを利用する場合も、元の日本語サイトのテストが済んでいるからといって、他言語のテストを省略しないでください。サービスが対応する範囲と、サイト側で確認する範囲を決めます。
公開後の指摘と計測を、次の確認に使う
現地担当者、問い合わせ窓口、サイト上の報告から指摘を集めます。正式名称の修正は用語集へ、特定の文章の修正はその文脈に合う範囲へ反映します。どの機能に保存すれば再利用されるかも確認してください。
言語別の離脱や問い合わせの状況は、調査する場所を探す材料になります。ただし、数値だけで不具合の原因は特定できません。流入経路や利用目的の違いも見て、実際の操作と照合します。検索向けの点検は多言語サイトのSEO実装ガイドを参照してください。